ニュース 電子 作成日:2023年2月3日_記事番号:T00107207
液晶パネル大手、友達光電(AUO)の彭双浪(ポール・ポン)董事長は2日、電子業界の景気は早ければ第2四半期(4~6月)に好転すると予測した。4~5四半期続いた在庫調整が近く一服するほか、中国のゼロコロナ政策終了や、予想されている米国の利上げ停止で、民生機器の需要が増加し、電子業界の景気が底を打つとの見方だ。3日付経済日報などが報じた。
彭・董事長(右2)は2日開幕したゲーム業界の展示会、台北国際電玩展(台北ゲームショー、TGS)に、台北市電脳商業同業公会(TCA)理事長として出席し、「4年ぶりの完全なリアル開催だ」と語った(2日=中央社)
彭・董事長は、昨年は新型コロナウイルス流行やインフレで、電子業界に冷たい風が吹き荒れたが、在庫調整がいよいよ一段落し、次の四半期に(景気の春を告げる)ツバメが戻ってくると語った。今年の景気は昨年を大きく上回り、特に車載用が最も期待できると述べた。
彭・董事長は、車載用は過去2年、供給不足が続いたが、最近は改善しつつあり、半導体や材料は十分だと語った。世界各国・地域のESG(環境・社会・ガバナンス)推進や、2030~40年のガソリン車の販売禁止予定で、電気自動車(EV)などエコカー(低公害車)市場が発展すると期待感を示した。
AUOは、車載用パネル市場シェア世界2位だ。車載用ディスプレイのサイズ拡大や搭載数増加、AUOのパネルが自動車メーカーが求める省エネ性能などの水準を満たしていることなどで、今後2~3年の成長が期待できる。
AUOも時差出勤
AUOは、新型コロナ流行以降、時差出勤や、週1日以上出社し、残りはテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)とするハイブリッド勤務を導入している。
時差出勤は午前7時半、8時半、9時半出勤の3種類で、現在1000人余りが対象だ。ハイブリッド勤務導入に伴い、オフィスは、一人ずつ席を割り当てた「固定席」が70%、誰でも自由に席を使える「フリーアドレス」が30%に改装した。さらに、ハイブリッド勤務の管理システムを開発し、社外に販売している。
電子業界では、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が2月にも一部の工場区で時差出勤を試験導入し、半年後にも全面導入する見通しだ。
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