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台北県の深坑LRT、年内に計画決定か


ニュース 運輸 作成日:2008年10月7日_記事番号:T00010723

台北県の深坑LRT、年内に計画決定か

 
 台北県政府が長年推進してきた同県深坑郷での、軽軌鉄道(ライトレール、LRT)敷設計画が年内に確定するもようだ。ライトレールは台北市立動物園に隣接する木柵の動物園駅を起点とする計画で、中国から寄贈されたパンダが年末に同動物園にやって来る見込みとなっていることから、同県ではこれを観光事業の振興に生かしたい考えだ。ただ同県では9月、淡水の観光名所「漁人碼頭」までを結ぶ淡海ライトレール緑山線の建設が暗礁に乗り上げたと報じられており、今回の計画が実現するかは観察が必要だ。7日付蘋果日報が報じた。

 台北県政府は、木柵動物園駅を起点とし、石碇服務区を終点とする全長約7~8キロメートルを予定している。現在6ルートの中から検討を進めているが、蘋果日報ではこのうち文山路を通る2ルートがバスとの接続に便利として有力視している。

 臭豆腐で有名な観光地、「深坑老街」のある深坑郷の高ウ梅英・郷長(ウは烏におおざと)は、「ライトレール開通で観光客増が予想されるため、深坑老街では既に再建計画に着手している」と語った。

 また不動産市場でも、台北市内の木柵や信義計画区へのアクセスが容易になることで、比較的地価の安い深坑の住宅が脚光を浴びると期待している。永慶房屋マーケティング部の王財旺協理は、ライトレール開通後、周辺不動産は2~3割上昇すると予測している。