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米AIG、南山人寿の経営継続へ増資実施


ニュース 金融 作成日:2008年10月7日_記事番号:T00010728

米AIG、南山人寿の経営継続へ増資実施

 
 保険大手の南山人寿は3日の取締役会で、472億2,000万台湾元(約1,483億円)の株主割当増資を決議した。台湾保険業界の増資規模としては過去最大で、同社の資本金はこれまでの1.68倍に膨らむ。6日付経済日報が伝えた。

 南山人寿は経営危機に陥った米AIGの系列企業で、一時は事業売却の対象になるとの観測も浮上した。大株主のAIGが増資に同意したことで、AIGは南山人寿の経営権を今後も維持していく姿勢を示した格好だ。    

 南山人寿は1株当たり100元で新株4億7,220万株を発行する。増資期日は10月27日で、株主は2株につき3株の割り当てを受ける。AIGは増資に応じる見通しで、増資後のリスクベース自己資本比率(RBC)は台湾保険業界で最高レベルの300%に達する見通しだ。

 南山人寿は今年上期にも115億元の増資を実施しており、増資規模は通年で587億2,000万元に達する見通しとなった。  一方で、南山人寿の各店舗は6日、保険契約を担保としてローンを申し込んだり、解約を申し出たりする顧客で込み合った。金融当局が南山人寿の資産保全措置を発表したにもかかわらず、保険契約者の不安は依然解消していない。