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中銀総裁、金融システム安定を強調


ニュース 金融 作成日:2008年10月7日_記事番号:T00010730

中銀総裁、金融システム安定を強調

 
 中央銀行の彭淮南総裁は6日、立法院財政委員会で業務報告を行った席上、銀行資産の質やキャッシュフロー、台湾企業の収益力、中銀が保有するサブプライム債権は「すべて問題ない」と述べ、市場に安心を呼び掛けた。6日付蘋果日報が伝えた。
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 彭総裁はまず、資金難が指摘される南山人寿保険について、「経営体質は健全で、1兆5,000億台湾元(約4兆7,000億円)の資産のうち、公債が5,000億元を占めている。金融当局も措置を講じており、問題はない」と強調した。

 彭総裁はまた、民間銀行、外資系銀行の資金が大量に政府系金融機関にシフトしていることについて、「個別銀行に流動性が偏る問題は全世界に存在している」とした上で、銀行システム全体の流動性には「問題はない」との認識を示した。

 彭総裁は「銀行には多くの預金者がおり、雑貨店のように、破綻(はたん)させてはならない」と強調し、必要ならば資金供給を惜しまない姿勢を示すとともに、預金保護上限の引き上げ措置にも賛意を示した。