ニュース 商業・サービス 作成日:2023年2月16日_記事番号:T00107456
交通部観光局が15日発表した統計によると、観光ホテル全117軒の2022年平均客室単価は4195台湾元(約1万8500円)で、前年比415元上昇し、過去最高を更新した。過去3年の新型コロナウイルス流行で、人件費や物価が上昇したことや、22年10月以降の新型コロナ対策緩和で需要が高まったことが要因だ。16日付聯合報などが報じた。
台東県観光協会の潘貴蘭・理事長は、22年は海外からの旅行者が少なく、台湾人の域内旅行が中心で、週末や連休に宿泊が集中したため、平均客室単価が上昇したと分析した。
観光ホテルの平均客室単価は、▽18年、3741元、▽19年、3756元、▽20年、3608元、▽21年、3780元──と、新型コロナ流行の打撃を受けた20年を除き、年々上昇している。
県市別では、南投県の22年平均客室単価が1万5151元で、最も高かった。客室稼働率は59.52%だった。観光局は、南投県の観光ホテルは3軒で、いずれも高級ホテルだと説明した。▽日月潭涵碧楼酒店(ザ・ラルー・サンムーンレイク)、▽雲品温泉酒店(フロー・デ・シン)──などの3軒で、観光客が多く訪れる景勝地、日月潭にある。
2位以下は、▽花蓮県、7169元、▽宜蘭県、6970元、▽嘉義県、5988元、▽屏東県、5235元──と、いずれも観光地が多い県だった。
6直轄市は、▽台北市、3778元、▽新北市、4077元、▽桃園市、3796元、▽台中市、2620元、▽台南市、3597元、▽高雄市、3072元──だった。
台東県の杉原海水浴場(12日=中央社)
客室稼働率、48%どまり
一方、客室稼働率は、▽20年、38.8%、▽21年、35.5%、▽22年、48.06%──と低迷が続いており、新型コロナ流行前の66%に届かなかった。
観光旅館商業同業公会(TTHA)の卓倩慧・秘書長は、人手不足が深刻で、当日の人手に合わせて予約を制限するほどだと語った。
外国人観光客が押し上げ
世新大学観光学系の陳家瑜・副教授は、今年の平均客室単価は高水準を維持すると予測した。国際的な人の往来再開で、海外からのビジネス客や高単価の観光客が増えると見込まれるためだ。
また陳・副教授は、過去3年の新型コロナ流行で、これまで外国人旅行者向けと思われていた高級ホテルが、台湾人の域内旅行にも利用されるようになり、ホテル滞在が旅行の目的の一つになっていると指摘した。
観光局の招きで、米CBSのエリカ・オルセン氏が台湾に1週間滞在し、旅番組で放映する予定だ(14日=中央社)
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