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作成日:2008年10月7日_記事番号:T00010746
威邁思、インテルが5億元の出資検討
次世代高速無線通信規格WiMAX(ワイマックス)の事業免許を持つ威邁思電信(VMAXテレコム)は6日の董事会で、基地局増設のため、10億台湾元(約31億6,000万円)の増資を決定した。台湾インテルが増資引き受けについて同社と協議中で、早ければ年内に5億元(持ち株比率25%)を出資することになりそうだ。7日付工商時報が報じた。
インテルは従来、WiMAX事業免許を持つPHS携帯電話キャリア、大衆電信(FITEL)への出資を検討していたが、大衆の財務危機の表面化で、威邁思を新たな提携先として選ぶもようだ。台湾インテルの広報担当者は7日、市場のうわさには答えられないとコメントしている。
国家通信伝播委員会(NCC)によると、WiMAX免許の発給条件として、特定県・市で人口の70%をカバーする基地局網を構築しなければならない。威邁思は90%のカバー率を目指して基地局1,500台を設置する計画で、将来的には今回の10億元を含め、40億~60億元の資金調達が必要と考えている。威邁思は現在資本金が10億元で、持ち株比率は、▽東元電機(TECO)集団傘下で通信設備大手の東訊(テコム)、45%▽携帯電話会社の威宝電信(ビボテレコム)、45%▽東元電機、10%──となっている。