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ビール?それとも緑茶?微量アルコール飲料めぐり争議に


ニュース 社会 作成日:2008年10月8日_記事番号:T00010748

ビール?それとも緑茶?微量アルコール飲料めぐり争議に

 
 男性ドライバーと警察官が、缶入りドリンクの中味がビールか緑茶かをめぐって議論する微量アルコール含有飲料「ビール緑茶」のテレビコマーシャルをご存じだろうか?「学生と教官篇」や「孫とおばあちゃん篇」も放映されているが、いずれも最後には「ビール?それとも緑茶?あなたが鑑定して!」と消費者に呼び掛けている。

 製造メーカーの保力達公司によると、「ビール緑茶」はアルコール度数が0.4%なので、酒類(アルコール度数0.5%以上)には該当せず、かといって茶飲料でもない。正解は意外だが、「炭酸飲料」になる。

 現在、市場には原料にホップやアルコールを含むドリンクが多く出回っているが、アルコール度数が明確に表示されていない場合もあり、妊婦や児童が一般飲料と誤認して飲んでしまうケースもある。

 そこで民進党の許淑華台北市議員らは7日、台北市衛生局に対しこのような飲料製品を検査するよう要求。許市議によると、ホップ含有緑茶を3分の2缶飲んだだけで、アルコール濃度測定値が0.14ミリグラムに達したという。飲酒運転(アルコール濃度0.25ミリ以上)にはならないが、交通事故が起こった場合は公共危険罪に問われることになる。

 姜郁美台北市衛生局薬物食品処長によると、「ビール緑茶」は炭酸飲料に属するが、商品名には炭酸の含有が反映されておらず、パッケージも消費者の誤解を招く可能性があるため、メーカーに修正を求める方針だ。また、黒麦汁などその他のホップ含有飲料がアルコールを含んでいるかどうか、近日中に調査して確認するという。

 台北市交通大隊によると、幸いこのような微量アルコール含有飲料を摂取して、罰則を受けた記録はまだないそうだ。