ニュース 食品 作成日:2023年2月17日_記事番号:T00107480
食品最大手、統一企業(ユニプレジデント・エンタープライゼズ)は16日、ベーカリー業の国際展示会、台北国際烘焙設備展(台北インターナショナル・ベーカリー・ショー、TIBS)で、高タンパク質、低カロリーの「能量麺包(エネルギーブレッド)」を出展した。タンパク質含有量は1個当たり20グラムで、体重50キログラムの成人の1食当たりの摂取量に相当する。手軽にタンパク質を補給できると、筋力トレーニング(筋トレ)で鍛えている人や、日々忙しいサラリーパーソンをターゲットに定める。一般販売の時期は未定だ。17日付工商時報などが報じた。
サイクリング愛好家でもある呉氏(中)は、これまではカロリー高く、栄養価が低いと思われていたパンで、運動後に栄養補給できると語った(統一企業提供)
エネルギーブレッドは、人気ベーカリー「呉宝春麦方店」の呉宝春氏や、統一グループのベーカリー技術総監を務める文世成氏ら著名なパン職人3人と共同開発した。
文・技術総監は、パンはタンパク質の含有量を高めると硬い食感になるが、研究開発(R&D)の過程で、高タンパク質で吸水性の高い小麦粉を見つけ出し、栄養とおいしさを兼ね備えたパンに仕上げたと語った。
また、油分の少ないピーナツの粉末を加えることで、カロリーをわずか300キロカロリーに抑えた。
運動時にも食べやすいよう、片手で持ち、口に入れやすいスティック状の形だ。
エネルギーブレッドは、台湾四大マラソン大会の一つで、11月に彰化県で開催される台湾米倉田中馬拉松で、完走した走者に提供されることが決まっている。
ベーカリー市場、300億元超
凃忠正・広報担当は、台湾のベーカリー市場は長年、安定成長しており、包子(中華まんじゅう)類を合わせた市場規模は年300億台湾元(約1300億円)以上と説明した。
統一グループのベーカリー事業の年間売上高は60億元以上で、市場シェア首位。100億元以上を目指している。
台北インターナショナル・ベーカリー・ショーでは、統一グループのベーカリー関連の▽小麦粉の統一麺粉、▽油脂の統清(プレジデント日清)、▽パンの統一麵包、▽ベーカリーの聖娜(Semeur)──など14ブランドが105小間のスペースに出展している。新型コロナウイルス流行で3年ぶりの出展で、過去最大の出展規模だ。
台北インターナショナル・ベーカリー・ショーは、台北南港展覧館で開催され、会期は19日まで。360社が1600小間を出展している。
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