ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

長栄集団、がん専門病院への参入断念


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年10月8日_記事番号:T00010761

長栄集団、がん専門病院への参入断念

 
 長栄集団(エバーグリーン・グループ)の張栄発総裁は7日、法律による規制の壁が厚いことを理由に、台北県汐止市にがん治療専門の診療施設を建設する計画を断念すると発表した。8日付経済日報が伝えた。

 長栄集団は当初、60億~100億台湾元(約184億~315億円)の巨費を投じ、重粒子放射線医療技術に関する重粒子線研究所を建設する予定だった。募集した医療スタッフチームも今週中に解散する。

 張総裁は「重粒子放射線医療技術はがん患者の苦痛を和らげ、治癒率を高めるのに役立つが、行政院衛生署は法律に基づき、医療機関との協力か独自の病院設立が必要との立場だった」と説明。法改正には少なくとも2年、病院設立には10年がかかり、他の医療機関と協力するにしても提携パートナーに損失を負わせることになるため、計画推進は困難との判断に達したことを明らかにした。

 張栄発基金会は日本の独立行政法人、放射線医療総合研究所(千葉市)と技術協力で合意していたが、期限が3年で間に合わないため、契約は自動消滅する見通しだ。