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建設
作成日:2008年10月8日_記事番号:T00010763
裕隆集団、新店工場跡地開発案を延期
景気の冷え込みが不動産市況に影響を及ぼす中、裕隆集団が新店B工場跡地(台北県新店市)で進める再開発計画について、同社は第3四半期末に合同で開発を進める事業者を発表するとしていたが、陳国栄同社総経理は7日、これを延期すると語った。ただ、陳総経理は「開発による利益(当初試算500億台湾元=約1,573億円)を下方修正する考えはない」ことを強調した。8日付蘋果日報が報じた。
裕隆は富邦建設、潤泰集団、宏泰建設傘下の宝路開発の中から1社を選んで合同開発チームを結成するするとしていた。「不動産市場で相場が激動する中、キャッシュフローや入金スケジュールを再検討する必要がある」と陳総経理は計画延期の理由を語ったが、今後のスケジュールについては「現在のところ未定。3社との協議を継続する」と話した。
また、同社が宏達国際電子(HTC)と合同で同地に建設を予定している総本部ビルも、計画を変更する。これまでの計画ではツインタワー式で1対2棟の総本部ビルを建設し、裕隆とHTCの両社がそれぞれ入居する予定だったが、陳総経理は、「双方とも自社の企業文化をビル設計に反映したいと考えており、それぞれが独立したビルを建設することにした」と語った。裕隆は今月末までに計画を確定し、総投資額は50億元とする予定だ。