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天母エリアが閑古鳥、20%超える空室率


ニュース 建設 作成日:2008年10月8日_記事番号:T00010764

天母エリアが閑古鳥、20%超える空室率

 
 不動産価格および賃料の高騰から台北市では多くの商業エリアで店舗物件の空室率が上昇している。高級住宅街に隣接し、かつては高級店が立ち並んでいた天母エリアでは特に事態が深刻で、不動産仲介業者、欣元商仲の調査によると、中山北路6、7段、天母東路・西路など主要道路に面したテナントの空室は平均で10~20件、空室率にして16~23%に上っている。8日付工商時報が報じた。

 天母エリアでは、店舗物件の売買は20%価格を引き下げてようやく売却できるという状態で、総額が1億台湾元(約3億1,500万円)を超える物件ではほとんど買い手が付かない状況だ。またテナントの月額賃料は、かつて天母西路では1坪当たり1万~1万2,000元が相場で、台北市で最も人気の高い忠孝東路東地区エリアに迫っていたが、現在では4,500~6,500元まで下がっているという。

 欣元商仲の焦文華総経理によると、天母エリアのテナント市場は、新光三越天母店がオープンした2004年を最後のピークとして2年前から既に下落が始まっており、空室が埋まるには2~3年かかるという。焦総経理はエリアの人気低下の原因として、▽百貨店の過密▽外国人ビジネスマンの中国異動▽渋滞▽内湖区や信義区など新興エリアの出現──などを挙げた。