国際鉄鋼市場の最近の急速な景気下降に伴い域内各社で在庫圧力が増大していることを受けて、中国鋼鉄（ＣＳＣ）幹部は７日夕方、「11月に発表する2009年第１四半期の域内価格は、川下の在庫状況を慎重に考慮して決める」とした上で、「来年第１四半期は需要に合わせて熱延工場などで適度な減産を行う」という見通しを語った。８日付工商時報が報じた。
中鋼の川下顧客は同日、中鋼に対し来年第１四半期の域内価格で適切な値下げを行うほか、今年第４四半期、川下顧客が予定通りの調達量を維持する代わりに、十分な救済措置により顧客の窮状を緩和するよう緊急要請を行っていた。
中鋼では、来年第１四半期の減産に加え、同年６月には年次保守を実施して熱延製品の生産量を約20万トン減らすことによって川下の在庫問題を緩和できると同時に、中鋼の来年のビレット不足の懸念も解消できるという見通しを示した。
