ニュース 公益 作成日:2023年3月2日_記事番号:T00107688
南部が少雨で水不足が深刻化する中、経済部水利署は1日、旱災中央災害応変中心(干ばつ中央災害対応センター)を発足し、同日の会合で、8日から高雄地区の給水信号を「緑(注意喚起)」から「黄(減圧給水)」に変更すると発表した。嘉義地区は1日から給水信号を「緑」から「黄」に、台南地区は「黄」から「オレンジ(減量給水)」に変更した。王美花・経済部長は、南部には過去600日、まとまった雨が降っておらず、水の融通などで4月末までに給水量を1日当たり13万6000トン増やすと語った。2日付自由時報などが報じた。
王・経済部長(右3)は、南部の昨年の降雨量は過去30年で最も少なかったと語った(水利署リリースより)
高雄地区は8日から、午後10時~午前6時に減圧給水を行う。嘉義地区は1日から減圧給水(減水)を開始した。台南地区は同日から、南部科学園区(南科)や工業区、工業用水の使用量が1日当たり1000立方メートル超の大口使用者に対する節水目標を10%引き上げた。
王・経済部長は、高雄市政府や水道公社の台湾自来水(台湾ウオーター、台水)などに協力を求め、▽水融通、▽井戸の増設、▽浄水処理能力向上──などにより、4月末までに1日当たり給水量を13万6000トン増やすと語った。
頼建信・水利署署長は、昨年5月以来の南部の降水量は、100年に1度の水不足といわれた2015年当時より少ないが、過去6年で伏流水や再生水などの開発を進め、水資源の強靭(きょうじん)性(レジリエンス)が高まったため、給水信号「赤(給水停止)」を免れていると説明した。
3月8日時点の給水信号(水利署リリースより)
梅雨まで少雨か
南部に水を供給する台湾最大のダム、曽文ダム(嘉義県大埔郷)の貯水率は、2日午前11時現在で22.76%。烏山頭ダム(台南市官田区)は37.94%だった。
高雄市の生活用水の取水源となっている川、高屏渓の流量は毎秒7.4平方メートルに低下している。
交通部中央気象局の廖経翔・予報員は、3月は気温が徐々に上昇し、雨量は少なめと予測。5月に梅雨入りすれば、降雨が増えると指摘した。統計によると、5~9月の梅雨や台風による降雨量は、南部の年間降雨量の80~90%を占めている。
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