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中国10都市との直航便、3年ぶり運航再開【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 運輸 作成日:2023年3月10日_記事番号:T00107838

中国10都市との直航便、3年ぶり運航再開【図表】(トップニュース)/台湾

 大陸委員会(陸委会)は9日、きょう10日から、中国の深圳や広州など10都市との定期直航便を再開すると発表した。瀋陽など13都市は、チャーター便の申請を受け付ける予定だ。新型コロナウイルス感染症の流行を受け、2020年2月以降、両岸(中台)間の直航便は▽北京、▽上海、▽アモイ、▽成都──の4都市に制限されていた。陳建仁・行政院長は、誠意を示し、双方の良い相互作用を徐々に増やしたいと語った。10日付経済日報などが報じた。

/date/2023/03/10/00flight_2.jpg中華航空(チャイナエアライン)は26日から中台便を週45便へと、中国4都市への週26便から大幅に増便する(9日=中央社)

 10日から▽深圳、▽広州、▽南京、▽重慶、▽杭州、▽福州、▽青島、▽武漢、▽寧波、▽鄭州──の10都市との定期直航便を再開する。運航枠は週209便で、台湾の航空会社が110便、中国の航空会社は99便。

 陸委会の詹志宏・副主任委員は、定期直航便の再開はビジネス交流や台商(海外で事業展開する台湾系企業)が多い地域を優先すると説明した。

 定期直航便を再開するまで、チャーター便運航の申請を受け付ける13都市は、▽瀋陽、▽無錫、▽海口、▽長沙、▽西安、▽済南、▽合肥、▽南昌、▽天津、▽温州、▽大連、▽桂林、▽徐州──。交通部が近日中に詳細を発表する。

 中国と台湾の離島を結ぶフェリー航路「小三通」について陸委会の詹・副主任委員は、清明節(4月5日)までに、旅客の乗り換えを解禁することが決まっていると語った。来週、詳細を発表する。

 小三通は現在、金門・馬祖地区に戸籍がある市民とその中国籍の配偶者の利用に限定されている。

国台弁、誠意認める

 中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光・報道官は、中国側が2月1日に広州など16都市との両岸直航便の運航再開を呼び掛け、その後、台湾の陸委会が9日に定期直航便の再開計画を発表したことに気づいていると述べた。

 馬・報道官は、両岸の同胞は共通して平和、発展、交流、協力を望んでおり、両岸直航便の運航拡大は両岸の往来や交流促進に役立つと語った。その上で、台湾側が民意に応え、航空と海上の直航便、小三通を速やかに正常化することを望んでいると述べた。

中国人観光客は不透明

 中国人観光客の受け入れを再開するかについて陸委会の詹・副主任委員は、中国側が台湾への個人旅行と団体旅行を解禁するかどうかの問題だと指摘した。

 中国は新型コロナ流行前の2019年8月から、中国人の台湾への個人旅行を禁じている。

 一方、台湾は20年2月から新型コロナ流行を理由に、中国人の入境を禁止している。現在、台湾から中国への個人旅行は禁止していないが、団体旅行の催行は依然禁止している。

 旅行業界の業界団体、中華民国旅行商業同業公会全国聯合会(TATA)の蕭博仁・理事長は、航空便の運航を認めるのに、中国人観光客の受け入れや中国への団体ツアーの催行を禁止するのは不合理だと語った。中国人観光客の受け入れを再開しなければ、交通部観光局は今年の訪台旅行者延べ600万人、うち中国人100万人の目標を達成できないと指摘した。

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