ニュース 電子 作成日:2023年3月14日_記事番号:T00107893
韓国メディア、サムモバイルの報道によると、米クアルコムはミドルレンジのスマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)「スナップドラゴン7+Gen1(またはスナップドラゴン7Gen2)」に、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の4ナノメートル製造プロセスを採用するようだ。前世代の「7Gen1」はサムスン電子の4ナノを採用していた。業界関係者によると、TSMCの4ナノプロセスは良品率が70〜80%で、サムスンの60%を上回るなど、優勢なようだ。14日付経済日報などが報じた。
サムスンは12日、上半期(1〜6月)に第3世代4ナノプロセスの量産を開始する予定と発表した。韓国メディア、ビジネスコリアは13日、第3世代4ナノプロセスは性能や消費電力などが大幅に改善し、大企業からの受注が見込まれると報じていた。しかし、良品率でボトルネックに直面し、最大顧客のクアルコムの受注をTSMCに奪われたようだ。
クアルコムは3月17日にスナップドラゴン7+Gen1を発表するとみられている。
TSMCは、競合や受注状況についてコメントはしていない。
4・5ナノ売上高3割以上
TSMCの4ナノプロセスは、5ナノプロセスの強化版で、22年に南部科学園区(南科)のFab18工場で量産を開始した。主要顧客は▽アップル、▽クアルコム、▽聯発科技(メディアテック)、▽ブロードコム、▽アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、▽エヌビディア──など。4ナノ・5ナノプロセスの22年第4四半期(10〜12月)の売上高構成比は32%で、最大の割合を占めた。
TSMCは、米アリゾナ州に建設中の12インチウエハー工場(Fab21)でも、24年に4ナノプロセスで生産を開始する予定だ。サムスンはテキサス州に4ナノ工場を建設し、24年下半期に量産を開始する予定だ。
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