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鉄筋とビレット輸出解禁、「遅すぎ」批判の声


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年10月9日_記事番号:T00010799

鉄筋とビレット輸出解禁、「遅すぎ」批判の声

 
 9日付工商時報によると、経済部工業局は8日、鉄筋とビレットの輸出禁止措置の全面解除に同意した。しかし、価格は既に大幅下落しており、業界からは解禁措置は遅きに失したという批判の声が上がっている。9日付工商時報が報じた。

 輸出禁止措置は今年3月から行われていたが、建設不況と公共工事の遅延が重なって需要が激減した影響で、域内での製品価格はピーク時の70%と大幅に下落していた。業界では7月から数回にわたり輸出の全面解禁を要求しており、8日にようやく尹啓銘経済部長の同意を得られた。

 9月5日には鉄筋の輸出が解禁されたものの、数量の上限が定められたことで業者から不満の声が上がっていた。今回の全面解禁によって上限は撤廃されるが、経済部国際貿易局への輸出許可証の取得申請が必要となる。

 業界関係者は解禁に際し、「1カ月早ければ鉄筋1トン当たり850~900米ドルで取引できたが、既に600米ドルまで値下がりした上に、売れるかどうかも分からないとあれば、せっかくの解禁だが利益につながらない」と語っている。