液晶パネル大手、友達光電（AUO）の彭双浪（ポール・ポン）董事長は20日、テレビ向けパネルだけでなく、IT（情報技術）製品向けパネルも緊急受注が相次いでおり、堅調な需要が戻ってきたと語った。パネル産業は1年半の調整を経て、需給が均衡しており、下半期（7〜12月）の需要は上半期（1〜6月）を上回り、景気サイクル（景気循環）が正常化すると予想した。21日付経済日報が報じた。
彭・董事長（左）は20日、市況の回復に伴い、顧客と会う頻度が増え、顧客の態度も丁寧になっており、川下の在庫調達が増えている証拠だと語った（AUOリリースより）
彭・董事長は、パソコン向けパネルの在庫は徐々に健全な水準に戻っており、4〜5月が底になると予測した。
また彭・董事長は、コロナ特需で21年のPC世界出荷台数は2億4000万〜2億5000万台に上ったが、2023年は1億9000万台まで落ち着き、需要は正常化するとの見方を示した。
ベトナム工場、24年Q2量産へ
彭・董事長は、同社初のベトナム工場建設計画について、24年第2四半期（4〜6月）に量産を開始する計画と説明した。AUOの2月発表によると、液晶モニターなどのモジュール工場を建設する計画で、初期投資は最大10億台湾元（約43億円）。
また彭・董事長は、今年、北米工場計画の建設地、規模、スケジュールなどを決定すると語った。車載用ディスプレイモジュールを生産する予定だ。
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