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高級輸入車市場、落ち込み鮮明


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2008年10月9日_記事番号:T00010810

高級輸入車市場、落ち込み鮮明

 
 高級輸入車の今年1~9月の新車登録台数が、前年同期比で24.4%のマイナス(1万5,338台)となった。高級輸入車市場は、国産車市場で厳冬期が続く一方で、所得の二極化を背景に昨年は成長を維持したが、今年は株価暴落やガソリン価格高騰などの要因によって一転、大きく落ち込んでいる。9日付工商時報などが報じた。
 
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台湾ベンツ20%減

 輸入代理店の中で最も下落幅が大きいのは、アウディの代理販売権を持つ利奔国際で、同期の新車登録台数は前年比38.7%減の844台だった。次いで、「レクサス」ブランドを扱うトヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車が33%減の4,131台。BMWの台湾総代理店、汎徳は25%減の3,492台だった。

 メルセデス・ベンツの台湾総代理店、台湾賓士(台湾ベンツ)は、前年比19.7%減の3,746台。昨年は前年並みの6,396台を販売しており、年初に設定した通年目標5,500台の達成のためには、現時点でせめて4,000台は超えたかったところだ。ウォルフラム・ガイスラー(Wolfram Geisler)総裁は8日、「通年目標の達成率は83%にとどまる可能性がある」という見方を示した。

 「インフィニティ」ブランドを扱う裕隆日産汽車は、2.1%減の572台と不況の影響は比較的小さい。一方、好調なのはボルボの総代理店、台湾富豪汽車で、16.3%増の1,173台を販売した。

 なお、昨年の高級輸入車市場の販売台数は前年比約1.8%増の2万6,186台。ポルシェの総代理店、永業進出口の李智龍副総経理は、今年は前年比で23%以上減少し、2万台を割り込むと予想している。

ベンツの新車、予約好調
 
 台湾ベンツは8日、5ドアワゴンの「新型Cクラスエステート」と、ツーリングワゴンの「Bクラス」一部改良モデルを発表した。

 Cクラスエステートは年内40台の限定販売だが、既に24台の予約を受け付けている。価格は209万~265万台湾元(約640万~820万円)。台湾市場にはこれまで燃費の良い5ドアワゴンが少なかったことから、今後市場の主流となると期待している。Bクラスは年内に100台を販売する目標で、価格は165万~215万元だ。