ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

228国家記念館、建設進まず廃虚状態に


ニュース 社会 作成日:2008年10月13日_記事番号:T00010813

228国家記念館、建設進まず廃虚状態に

 
 台北市に建設中の228国家記念館は、今年末にも完成が予定されていたが、3月の総統選挙以降、工事がストップ状態となり廃虚と化している。1947年に起きた国民党政権による台湾住民弾圧事件、228事件の被害者遺族で結成した「228基金会」は、馬総統に対し「選挙期間中は事件について重視すると公言したのだから、工事が理由もなく中断したまま放置されていることに対し、明確な説明をすべきだ」と批判している。13日付自由時報が報じた。

 228国家記念館は、陳水扁総統時代に日本統治時代に台湾教育会館として建てられた建物(台北市南海路と重慶南路の交差点)を利用して建設することが決まった。昨年の228記念日に「228国家記念館」と記された額が掛けられ、修復および改築工事が行われていた。しかしその後工事が中断、今年は数回にわたり台風が上陸したことで内部は雨漏りし、敷地内の雑草は伸び放題になっている。

 基金会によると、この工事は教育部の主導で行われているが、工事の中断に関して全く説明はなく「すぐに再開する」の一点張りだという。これに対し政府関係者は「228基金に関する議題について、教育部など政府の関連機関を招集した会議が開かれ、内政部営建署の協力を得て工期どおりに完工することが決定した」と述べている。