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台新金控、富邦金控による合併も選択肢


ニュース 金融 作成日:2008年10月13日_記事番号:T00010819

台新金控、富邦金控による合併も選択肢

 
 資金不足がうわさされている台新金融控股をめぐり、行政院金融監督管理委員会の陳樹主任委員が今月9日、富邦金融控股の蔡明忠董事長を呼び、台新金控との合併も視野に入れた協議を行ったもようだ。金管会側は台新、富邦が合意に基づき合併を推進することに期待感を示したとみられる。13日付工商時報が伝えた。

 富邦金控は陳主任委員と蔡董事長が接触したことは認めたが、協議内容については明らかにできないとした。台新金控の林克孝総経理は「そんなことは全く知らない」と否定した。

 米国発の金融不安による株価暴落後、台新金控の株価は5台湾元(約15.5元)近くまで下落しており、当初計画していた彰化銀行との合併は困難な情勢となっている。彰化銀をめぐっては、政府系株主が経営主導権の奪還を目指しており、金融当局としては、台新金控に保有する彰化銀株22.5%を放出させ、他の大手金融機関との経営統合を目指すよう促す狙いがある。

 今後は流動性不足に苦しむ台新金控の呉東亮董事長が金融当局の介入に対し、首を縦に振るかどうかが焦点となる。