ニュース 商業・サービス 作成日:2023年3月30日_記事番号:T00108233
鶏卵不足が深刻な台北市と新北市などの量販店やスーパーマーケットに続き、コンビニエンスストアも30日、輸入鶏卵の販売を開始した。1パック10個入りで68台湾元(約300円)など。行政院農業委員会(農委会)は29日、4月1日から台湾全土に販売エリアを拡大し、月3000万個以上を輸入すると説明した。4月は3500万個、5月は7000万個届く予定で、鶏卵の供給不足が緩和しそうだ。30日付工商時報などが報じた。
台北市のある量販店では、買い物客が29日午前から列を作り、昼ごろ輸入鶏卵が店に届くと、すぐに売り切れた(29日=中央社)
統一超商(プレジデント・チェーンストア)は29日、きょう30日から台北市と新北市のセブン-イレブン900店余りで、輸入鶏卵を販売すると発表した。
全家便利商店(台湾ファミリーマート)は、きょう30日から▽台中市、▽苗栗県、▽南投県──の420店で、輸入鶏卵を販売する。
萊爾富(ハイライフ)は4月1日から台北市と新北市の120店限定で輸入鶏卵を販売する。
コンビニ3社は、1パック10個入りで68元。1人1パック限りの販売だ。
スーパーマーケット最大手、全聯福利中心(PXマート)と量販店大手の家楽福(カルフール)、大潤発(RTマート)は29日から輸入鶏卵の販売を開始した。全聯は1店当たり70パックを販売し、10分で売り切れた。カルフールは40店で8000パックを販売し、1時間で売り切れた。
量販店大手の愛買(aマート)は30日から、スーパーマーケット大手の美廉社(シンプルマート)は31日から輸入鶏卵の販売を開始する。各社の販売価格は、1パック65〜99元。
一方、台湾のスーパーで販売されている台湾産鶏卵は10個入り60〜70元、高いもので90元近い。
5月は7000万個
農委会は、以前から鶏卵の輸入を認めていた日本、米国、オーストラリアのほか、▽タイ、▽フィリピン、▽マレーシア、▽シンガポール、▽ブラジル、▽トルコ、▽ポーランド──からの輸入を一時的に認めた。3月末までに700万個、4月は3500万個、5月は7000万個が届く予定だ。
一方、鶏卵の生産量は現在、1日当たり11万2000箱(1箱200個)で、1日当たり6000〜8000箱(120万〜160万個)不足している。
業界関係者は、台湾の鶏卵消費量は1日当たり2400万個で、まだ足りないと指摘した。
農委会牧畜処の張経緯・処長は、鶏卵の生産量は4月下旬にも正常化すると見込んでおり、台湾での鶏卵生産量が回復すれば、無条件に輸入することはないと語った。
農委会牧畜処の張・処長は29日、台湾の検疫基準を満たした養鶏場の鶏卵を冷蔵輸送し、衛生福利部食品薬物管理署(TFDA、食薬署)などの検査で合格したものだけを販売していると説明した(29日=中央社)
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