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中鋼開発の省エネ電磁鋼板、年間売上高2億元も


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年10月13日_記事番号:T00010829

中鋼開発の省エネ電磁鋼板、年間売上高2億元も

 
 中国鋼鉄(CSC)の技術部門が開発に成功し、第4四半期から受注を開始している省エネ効率の高い電磁鋼板は、年産量が17万トン以上に達する見込みで、域内のモーター、コンプレッサー、変圧器など電機産業における高級鋼材の需要を満たし、年間2億2,000万台湾元(約6億8,000万円)の売上高をもたらすことが期待されている。13日付経済日報が報じた。

 中鋼技術部門によると同社は、政府の省エネ・二酸化炭素(CO2)排出量削減政策におよび経済部の推進するモーター革新計画に合わせ、「35CS250」および「50CS290」の製品開発に成功した。中鋼の同製品はシリコン成分の含有量が多く、常温で圧延すると容易に割れるが、1年以上にわたる研究の結果、硬く割れやすい性質を克服した。

 また同製品のモーター効率の指標となる鉄損値(W15/50)も、それぞれ2.4W/kg、2.7W/kg以下となっており、中鋼の電磁鋼板生産技術がハイレベルに達したことを示すとしている。

 中鋼幹部はさらに、「無方向性電磁鋼板の開発も急いでおり、来年末には試作を終える予定で、モーター業界の品質向上と省エネ・CO2削減に貢献できる」と語った。