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《台湾有事》訪中終えた馬・前総統、「92共識復活が成果」/台湾


ニュース 政治 作成日:2023年4月10日_記事番号:T00108345

《台湾有事》訪中終えた馬・前総統、「92共識復活が成果」/台湾

 中国訪問を終えた馬英九・前総統(国民党)は7日、空港で記者団に対し、「今回の訪問で最も重要なことは、メディアが評論した通りに(中台が一つの中国の原則を口頭で確認した)『1992年の共通認識(92共識)』が復活したことだ」と述べた。8日付聯合報が報じた。

/date/2023/04/10/19ma_2.jpg馬・前総統は7日午後に帰台した(7日=中央社)

 馬・前総統は「『92共識』を堅持し、共通点を見いだして意見の相違は棚上げし、互いを尊重することを実際の行動で確認した」とした上で、「大陸(中国)とは共通の政治的基礎を持つことができ、速やかに交流と台湾を再開することが可能で、それが台湾民衆の利益に最もかなう」と述べた。

 これに対し、蔡英文・総統(民進党)は訪問先の米ロサンゼルスで記者団に対し、中台がいずれも中華民国に属するという馬・前総統の主張について、「1970年代の主張であり、現在の環境とは隔たりがある」と批判した。

/date/2023/04/10/19caitw_2.jpg蔡・総統の帰台直後の記者会見(7日=中央社)

 馬・前総統の訪中に対する市民の見方は分かれた。ネットメディアの菱伝媒(RWニュース)がピアソンデータに依頼して実施した世論調査によると、馬・前総統の訪中に「不満だ」との回答は39.9%で、「満足だ」との回答(31.8%)を上回った。また、中立を示す「普通だ」との回答は28.3%だった。

 一方、蔡・総統の米国立ち寄りについては、「満足だ」(47.8%)が「不満だ」(22.0%)を大きく上回った。「普通だ」との回答は30.2%だった。