鴻海精密工業が９日発表した９月売上高は、前月比9.6％増、前年同月比36.65％増の1,573億台湾元（約4,900億円）だった。昨年12月の1,493億元を上回り、初めて単月1,500億元台の大台に乗せ、過去最高を更新した。10日付経済日報が報じた。
第３四半期の売上高は、前期比37.5％増の4,310億元だった。第１～３四半期の売上高は、前年同期比27.21％増の１兆466億元だった。第３四半期末の時点で１兆元を突破したのは、台湾企業として初めての快挙だ。
アナリストによると、好調の理由は、米サンミナＳＣＩの製造設備の一部取得による受注増、および米アップルの携帯電話「iPhone」の 新型モデル「iPhone ３Ｇ」の出荷増だ。iPhone ３Ｇは、８月のピーク時には１週間で100万台、通常は週平均で40万台を出荷している。一方第４四半期は、米国発の金融危機に端を発する世界的な不景気が、大きく影響する恐れもありそうだという。
