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頼幸媛陸委会主委、台聯を離党


ニュース 政治 作成日:2008年10月14日_記事番号:T00010849

頼幸媛陸委会主委、台聯を離党

 
 行政院大陸委員会(陸委会)の頼幸媛主任委員は13日夜、所属政党だった台湾団結聯盟(台聯)からの離党声明を発表した。台聯が同日、馬英九政権の「過度に中国寄りの」政策に同調的だとして、?氏に対し陸委会主任委員の辞任か、台聯からの除籍のどちらかの選択を迫ったことに応じたもの。?氏は「今後も台湾の利益を第一に公務に専念したい」と表明した。14日付中国時報が伝えた。

 ?氏は主任委員就任当初、独立色の強い台聯の人材であるため、馬政権の対中開放政策に一定の歯止めをかける役割を同党から期待されていた。しかし、就任後は馬総統への同調的な姿勢が目立つとして、台聯内部で批判が高まっていたという。台聯の黄昆輝党主席は「台湾の利益を守る態度が見られない」と述べている。台聯では、改めて除籍処分にすることも検討しているという。

 ?氏本人は「台聯の決定は遺憾だ」としながらも、既に台聯の精神的指導者である李登輝元総統や黄昆輝党主席にから、離党について了解を得たと表明した。また「自分が陸委会の主任委員を務めていることで、台聯の立場が誤解され、野党として政府を監視する義務を十分に発揮できないことは理解できる」とし、自発的に離党したと述べている。

 李元総統に近い関係者によると、当初予測したよりも中台開放政策のスピードが速いため、今月末の海峡両岸関係協会(海協会)の陳雲林会長訪台を前に、台聯として強い抗議の姿勢を示すことが必要だったという。