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UMCが23年半導体6%減少予測、需要回復に遅れ【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2023年4月27日_記事番号:T00108650

UMCが23年半導体6%減少予測、需要回復に遅れ【図表】(トップニュース)/台湾

 ファウンドリー大手、聯華電子(UMC)は26日、世界の半導体業界の2023年売上高予測を前年比4~6%減少に、ファウンドリー業界の売上高予測を7~9%減少に、それぞれ3ポイント引き下げた。ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)に続く下方修正だ。王石・UMC共同総経理は、顧客の在庫調整は続く見込みで、半導体産業の需要回復は従来予測よりも遅れるとの見方を示した。27日付経済日報などが報じた。

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 王・共同総経理は、第2四半期も消費者向け電子製品、コンピューター、通信、車載用などは横ばいで、今後数カ月で需要が大きく回復する兆しはなく、今年はチャレンジングな1年になると述べた。一方で、車載用と産業向け受注は高水準が続くと語った。

車載用が成長エンジン

 UMCが同日発表した第1四半期(1~3月)の連結売上高は542億台湾元(約2360億円)で、前期比20.1%減少、前年同期比14.5%減少した。粗利益率は35.5%、営業利益率は26.7%に低下した。純利益は162億元で、前期比15.1%減少、前年同期比18.3%減少した。出荷量は前期比17.5%減少し、稼働率は70%まで低下した。

 王・総経理は、顧客の在庫調整による需要低迷の影響を受けたと説明した。

 車載用は第1四半期売上高の17%を占めた。王・共同総経理は、自動車の電子化や自動運転の推進で、今後も車載用半導体は増加し、売上高の成長エンジンとなると語った。

Q2稼働率70~73%へ

 UMCは、第2四半期(4~6月)の出荷量は横ばいと予測した。粗利益率は34~36%、稼働率は70~73%と予測した。

 南部科学園区(南科)のFab12Aに新設した工場が稼働開始し、第2四半期の生産能力は8インチウエハー換算で263万枚と、前期比4.12%増加、前年比3.88%増加する見込みだ。有機EL(OLED)ディスプレイドライバIC(DDI)など需要で、今後数カ月は22ナノ、28ナノメートル製造プロセスは回復が望め、稼働率は80%まで引き上げられると予測した。

 ファウンドリーが成熟プロセスを実質値下げしているとの報道について王・共同総経理は、第2四半期の平均単価は安定していると述べた。今後も景気変動にかかわらず利益を確保するため、コスト管理を徹底すると説明した。

 地政学的リスクについてUMCは、中国、台湾、シンガポール、日本に生産拠点があり、リスクは分散できており、顧客に選択肢を用意できていると説明した。

 

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