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中国、輸出還付税率引き下げ、台湾企業に影響


ニュース その他分野 作成日:2007年6月20日_記事番号:T00001087

中国、輸出還付税率引き下げ、台湾企業に影響

 中国財政部は、7月1日からエネルギー消費量が多い商品など533種類2,000品目の輸出還付税率を引き下げた。貿易摩擦の解消が目的で、対象品目はローテク分野が中心だ。中国で玩具、衣料品、靴、帽子、家具などを生産する台湾企業に影響が及ぶのは必至だ。20日付経済日報が伝えた。

 中国財政部は昨年9月にも輸出還付税率の見直しを行ったが、3カ月の猶予期間に加え、一定期限内に契約を結んだ企業には旧税率が引き続き適用されたため、影響は少なかった。しかし、今回は猶予期間なしで実施されるため、駆け込み輸出もままならないのが現状だ。 広東省の台湾系製靴業者は「近年、原材料価格や人件費が高騰しており、わずかな税還付に頼ってしのいでいる」とショックを隠せずにいる。

 福建省の台湾系衣料業者も「外国企業との契約は半年以前に結ばれており、増税分のコストを外国企業に転嫁することもできない。自腹を切るしかない」と困惑している。