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Q1経済成長マイナス3.02%、「景気後退期に突入」【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース その他分野 作成日:2023年5月2日_記事番号:T00108702

Q1経済成長マイナス3.02%、「景気後退期に突入」【図表】(トップニュース)/台湾

 行政院主計総処は28日、第1四半期(1~3月)の域内総生産(GDP)成長率速報値をマイナス3.02%と発表した。輸出と投資が予想以下で、2月時点の予測から1.82ポイント下方修正した。2四半期連続のマイナス成長で、主計総処は、景気後退局面に入ったと指摘した。29日付工商時報などが報じた。

/date/2023/05/02/16gdp_wang_2.jpg王美花・経済部長は28日、世界景気の回復の兆しが見られず、下半期も様子見だと語った(28日=中央社)

 第1四半期の経済成長率は、世界金融危機の影響を受けた2009年第2四半期(4~6月)のマイナス5.92%以降で最悪だ。

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 主計総処の呉佩璇・専門委員は、外需が弱まり、輸出が低迷したものの、個人消費をはじめ内需は好調だったと説明した。世界金融危機当時は、外需が急速に弱まり、内需の民間投資、個人消費が引っ張られており、状況が異なると指摘した。

 第1四半期の個人消費成長率は6.60%と、従来予測を2.37ポイント上回った。新型コロナウイルス収束で、会食や旅行、文化活動が活発だった。

 一方、資本形成(設備投資と在庫変動)成長率はマイナス4.15%で、4.64ポイント下方修正、モノとサービスの輸出成長率はマイナス10.86%と、2.62ポイント下方修正した。

 第1四半期の輸出総額は前年同期比19.2%減少の997億5200万米ドルと、主計総処の予測を45億米ドル下回った。世界で最終製品の需要低迷が続き、サプライチェーン(供給網)の在庫調整が長引いているためだ。

23年予測、2%割れ

 主計総処は、23年通年の経済成長率予測は1.67%と、2月時点予測から0.45ポイント引き下げた。

 呉・専門委員は、4月から実施している1人当たり6000元の現金給付の効果を含めておらず、23年の経済成長率は2%台の可能性も残されていると語った。

 2月時点の四半期ごとの経済成長率予測は、▽第2四半期、2.73%、▽第3四半期、2.25%、▽第4四半期、4.55%──だった。

 経済部は28日、22年の1人当たりGDPは3万2811米ドルで、韓国の3万2237米ドルを上回ったと指摘した。

 

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