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台湾初の電動バス産業園区、成運汽車が着工(トップニュース)/台湾


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2023年5月8日_記事番号:T00108801

台湾初の電動バス産業園区、成運汽車が着工(トップニュース)/台湾

 電動バス(電気バス、EVバス)大手、成運汽車製造(マスター・トランスポーテーション・バス・マニュファクチュアリング)が7日、中部科学園区(中科)二林園区(彰化県)で、台湾初の電動バス産業園区に着工した。投資額は25億台湾元(約110億円)。2024年末に完成予定だ。吳定発・董事長は、26年には年間2万台分のノックダウン(KD)部品を生産し、電動バス6000台を組み立て(CBU)、生産額は5000億元に上ると説明した。台湾政府は、30年までに路線バスを全面電動化する目標を掲げている。8日付工商時報などが報じた。

/date/2023/05/08/00evbus_cover_2.jpg成運汽車の電動バス産業園区は、中国を除くアジア最大の電動バス産業園区となる見通しだ(7日=中央社)

 電動バス産業園区の敷地面積は20ヘクタール。▽研究開発(R&D)センター、▽路線バスと長距離バスのシャシー、ボディー生産工場、▽出荷センター、▽電池セル・電池モジュール・電池パックの生産ライン──などを設置する計画だ。オフィスビルと従業員宿舎も併設する。

東芝が電池供給

 同日開かれた電動バス産業園区の着工式典には、総統府の林佳龍・秘書長、王美花・経済部長などの政府高官や、東芝をはじめ海外の主要サプライヤーの代表者が出席した。

 成運汽車は、電子機器受託生産大手、緯創資通(ウィストロン)が出資しているほか、電池サプライヤーの東芝をはじめ、▽東元電機(TECO)、▽大同(TATUNG)、▽台塑集団(台湾プラスチックグループ)、▽義隆電子(ELANマイクロエレクトロニクス)、▽飛宏科技、▽格斯科技(GUSテクノロジー)──など計47社とも提携している。

シンガポールや日本輸出も

 呉・董事長は、政府は電動バス産業の基礎を築くため、パイロットプロジェクト(実証事業)を推進しており、7月15日までに台湾で電動バス350台が運行を開始すると指摘した。

 成運汽車は、年内に一般の電動バス39台と、実証事業向け電動バス249台を出荷する予定だ。9月から12月まで、TECOのモーターを採用した車両も月25台出荷する見通しだ。今年の出荷台数は388台、来年は700~1000台を見込む。

 成運汽車は、シンガポール陸上交通庁(LTA)と協定を結んだほか、シンガポール、日本、インドの電動バス業者とも提携しており、完成車を輸出する計画だ。

 

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