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貯蓄超過率9.5%へ、内需に悪影響


ニュース その他分野 作成日:2008年10月15日_記事番号:T00010884

貯蓄超過率9.5%へ、内需に悪影響

 
 民間の貯蓄額が投資額を上回り、資金余剰の状態を示す「貯蓄超過」の金額が来年、過去最高の1兆3,470億台湾元(約4兆2,400億円)に上り、9.5%の超過となるという予測を行政院主計処が明らかにした。民間の貯蓄を消費や投資に回すことができなければ、台湾は経済の低迷から脱することができないと15日付聯合報は指摘している。
 
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 中央銀行の彭淮南総裁は先日、過去10年の台湾全体の貯蓄額が6兆5,000億元に上ることについて、「貯蓄は美徳である一面、その額が多すぎると経済成長の足を引っ張る」と語っている。

 主計処によると、今年の民間消費成長率は前年比でわずか1.38%となる見通しで、従来予測より526億元減少することになりそうだ。民間消費の冷え込みの最大の要因は、台湾株式市場の下落で投資収益が減少し、景気の先行きに不安感を抱いている人が多いためだと行政院経済建設委員会(経建会)は分析している。