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作成日:2008年10月15日_記事番号:T00010885
就業人口が高齢化、平均40歳以上に
就業者の高齢化が進んでいる。就業人口1,040万5,000人のうち、45~64歳の中高年齢層が3割を超える338万人を占め、就業者の平均年齢も調査開始以来初めて40歳を突破したことが、行政院労工委員会(労委会)の調べで明らかになった。社会全体の人口構造の変化が主な要因とみられる。15日付経済日報が伝えた。
労委会が7~8月にかけて行った「労働者の生活と就業状況調査」によると、過去3年で急速に高齢化が進み、平均年齢は39.7歳から40.4歳へと上昇した。中高年齢層就業者年平均増加率は4%と、全体の増加率1.53%を大幅に上回っている。
また、労働市場において過去7年で中高年の就業人口が33.7%増加した一方で、15~24歳の青年就業人口は25.6%減少しており、両世代の変動が最も激しくなっている。
労委会統計処の陳金城統計長は、「社会全体の高齢化のほか、若者が留年して卒業を遅らせるなどして、社会に出る年齢が高くなっていることも関係がある」と分析する。
また「仕事で困っていること」についての調査によると、労働者全体では「給与が低すぎる(26.8%)」が1位だったが、中高年層では「体力の衰え(23.5%)」が最も多かった。