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円山大飯店が人員削減、金融危機で92人


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年10月15日_記事番号:T00010888

円山大飯店が人員削減、金融危機で92人

 
 世界的な金融危機の広がりを背景に、人員削減や給与カットなどのリストラ措置を行う企業が増えており、円山大飯店(グランドホテル)でも14日、92人の人員削減が明らかになった。15日付蘋果日報が報じた。

 円山大飯店の労働組合によると、台北で13日に5人が解雇され、高雄では来月87人が解雇されるという。張学労董事長は、台北の5人が勤務していたラウンジは売り上げがコストの3分の1しかなく、高雄の87人が勤めるクラブは毎月500万台湾元(約1,570万円)の赤字が出ており、ホテルの立て直しのためやむを得ない措置だと説明している。

 業界別で財務危機による人員削減が多いのは、▽運輸・観光▽金融▽マスコミ──だと行政院労工委員会(労委会)は指摘。労委会の統計によると、年初から7月までに解雇となった従業員数は1万3,743人に上り、前年同期比で約66%増加している計算だ。

 旅行業界では給与の10~30%カットを実施する企業も少なくなく、新型肺炎(S ARS)まん延の影響を受けた2003年よりも打撃が大きいとの声も出ている。今後、旅行会社の倒産が相次ぐ可能性もありそうだ。