ニュース 公益 作成日:2023年5月17日_記事番号:T00108978
東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資する日本最大の発電会社、JERA(ジェラ)は16日、苗栗県沖に設置した洋上(オフショア)風力発電所「海能風電(フォルモサ2)」の完工式典を行った。4月に定格出力37万6000キロワット(kW)に到達しており、今後関連する手続きを進めるなど、早期の商業運転を目指す。年間発電量は一般家庭38万戸分に相当する15億kWh(キロワット時)の予定で、台湾で最大の洋上風力発電所だ。蔡英文・総統は、フォルモサ2は産業の電力需要に応え、国際競争力を向上させるなど意義深く、台湾は2050年までの温室効果ガス実質排出ゼロ(ネットゼロ)目標に突き進むと語った。
フォルモサ2の完工式典は、蔡・総統(左5)、王美花・経済部長(左3)、JERAの可児行夫会長(左6)らが出席した(総統府リリースより)
蔡・総統は、事業の使用電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指す国際企業連合「RE100」に、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)をはじめとする台湾の25社が参加しており、グリーンエネルギーは台湾の産業にとって非常に重要だと指摘した。
また、台湾電力(台電、TPC)が年次保守点検の際、冬や春の発電効率が良い洋上風力発電を利用するなど、再生可能エネルギー(再エネ)は電力供給を支援すると述べた。
3年遅れで稼働
フォルモサ2は、苗栗沖4〜10キロメートルにあり、洋上風力発電機47基から成る。出資比率は、▽JERA、49.0%、▽マッコーリー、26.0%、▽風睿能源(シネラ・リニューアブル・エナジー、SRE。旧・上緯新能源)、25.0%──。
フォルモサ2は洋上風力発電機47基から成る。台湾の海上にある洋上風力発電機は208基となった(16日=中央社)
2018年に経済部の第2段階開発計画に選定され、19年10月に建設工事を開始した。新型コロナウイルス感染拡大などの影響で、当初計画の2020年より約3年遅れの23年2月に稼働した。
JERAが参画している海洋風電(フォルモサ1)は19年12月に商業運転を開始した。第3段階ブロック開発計画の「海鼎風電(フォルモサ3)」については、JERAは権益44%を売却するようだ。
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