ニュース その他分野 作成日:2023年5月23日_記事番号:T00109072
経済部統計処が22日発表した4月の輸出受注は424億9000万米ドルで、前月比8.8%減少、前年同月比18.1%減少した。前年割れは8カ月連続。世界経済はインフレや利上げの影響で、末端需要が依然弱く、顧客の在庫調整、原材料価格の低迷が続いている。5月も前年割れが続くと予測した。23日付工商時報などが報じた。
主要製品別では、半導体など電子製品は139億3000万米ドルで、前年同月比21.9%減少した。6カ月連続の前年割れだった。最終製品の需要低迷でサプライチェーン(供給網)の在庫調整が続いており、ファウンドリーやメモリーなどの受注が減少した。
情報通信技術(ICT)製品は120億3000万米ドルで前年同月比0.9%減少した。ノートパソコンは在庫調整のペースが速いが、スマートフォンは需要が弱く、サーバーは比較的良い。
液晶パネルなど光学器材は14億6000万米ドルで前年同月比19.9%減少した。1年3カ月連続の前年割れだった。
主な従来型産業は、▽卑金属(ベースメタル)、21億6000万米ドル(前年同月比26.5%減少)、▽機械、16億4000万米ドル(21.0%減少)、▽プラスチック・ゴム製品、15億5000万米ドル(36.6%減少)、▽化学品、14億3000万米ドル(35.1%減少)──だった。世界経済の見通しが不透明で、サプライチェーンの在庫調整が減速していることや、原材料価格の低下などが影響した。
中国向け24%減
主要国・地域別では、米国は132億5000万米ドルで前年同月比15.2%減少した。中国・香港は91億9000万米ドルで24.2%減少した。上海市の新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が影響した昨年4月の輸出受注を下回った。
欧州は、69億3000万米ドルで前年同月比26.6%減少した。
▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、64億4000万米ドル(0.1%増加)、▽日本、26億米ドル(2.3%増加)──はプラス成長だった。車載用半導体、パネルや、デジタルトランスフォーメーション(DX)、ノートPC買い替え需要が貢献した。
下半期はプラス転換か
1〜4月の輸出受注は前年同期比20.6%減の1787億1000万米ドルだった。3年ぶりの前年割れで、世界金融危機(リーマンショック)以来、最大の減少幅となった。
経済部は、5月の輸出受注は405億~425億米ドルで、前年同期比23.3~26.9%減少すると予測した。
輸出受注のプラス要因は、下半期(7〜12月)に集中しており、在庫調整が一段落すれば、下半期は前年同期を上回ると予測した。
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