ニュース 自動車・二輪車 作成日:2023年5月24日_記事番号:T00109100
鴻海精密工業は23日、傘下の研究開発(R&D)機関、鴻海研究院人工智能研究所が香港城市大学と共同開発した、次世代の自動運転技術、軌道予測のディープラーニング(深層学習)モデル「QCNet」を初めて発表した。米オープンAIの対話型人工知能(AI)サービス「ChatGPT(チャットGPT)」にも使われた深層学習モデル、トランスフォーマーアーキテクチャーを使用しており、従来技術と比べ、より現実に近い交通環境の情報を理解できるとうたう。QCNetは今後、鴻海グループの電気自動車(EV)事業に応用する。24日付経済日報などが報じた。
鴻海は、QCNetは複雑な交通環境下で、車両の多数の潜在的な運転意図を考慮し、6~8秒先の移動経路を予測したり、同時に複数の対象の移動経路を予測したりできると説明した。演算効率は85%以上向上したと指摘した。
6月に米国で発表
人工智能研究所の栗永徽・所長は、QCNetは軌道予測技術の「Argoverse1(アルゴバース1)」と「Argoverse2」で首位に輝き、業界を上回る精度だと強調した。
栗・所長は、6月18~22日に米国で開催されるコンピュータービジョン(画像や動画内の対象物を識別するAI技術)などに関する最高峰の会議CVPRで、QCNetを発表する予定と語った。
電子時報の1月報道によると、鴻海が受託生産するエヌビディアの自動運転システムモジュールが、鴻海とサウジアラビア合弁のEVブランド「Ceer」に採用されるようだ。2025年に量産し、自動運転レベル3(特定条件下の自動化)に対応するとみられる。
【セミナー情報です】
在台日系企業、台湾企業の最新給与水準と台湾人社員の希望が分かる、ワンストップセミナー。6月20日開講。オンライン受講も受付中です!
検索は「ワイズ、最新給与」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722