ニュース 商業・サービス 作成日:2023年5月26日_記事番号:T00109152
ホテル運営会社、福泰飯店集団(フォルテ・ホテルグループ)は、新型コロナウイルス禍の2020年に営業を終了した台南市中西区の五つ星ホテル、台南大億麗緻酒店(大億ランディス台南)の建物を、20年賃借する契約を締結した。所有者の生命保険大手、国泰人寿保険(キャセイ・ライフ・インシュアランス)と共同で10億台湾元(約45億円)を投じて改装し、25年第1四半期(1~3月)に新たなホテルを開業する予定だ。福泰飯店集団の創業者、廖東漢氏は、日本人が主なターゲットだと語り、JR東日本大飯店台北(ホテルメトロポリタンプレミア台北)に続き、JR東日本グループのホテルを開業する意欲を示した。26日付工商時報が報じた。
廖氏は、台湾の観光市場の将来性は、欧米や中国でなく、日本だと指摘。台北市中山区で国泰人寿保険から賃借した建物に、ホテルメトロポリタンプレミア台北を21年に開業したのに続き、台南市でもJR東日本グループのホテルを運営し、日本人宿泊者の比率を高めたいと語った。
ホテルメトロポリタンプレミア台北など台湾でのホテル事業の開発・運営のため、JR東日本、JR東日本子会社の日本ホテル(本社・東京都豊島区、里見雅行代表取締役社長)、廖氏が設立した福康投資が19年に合弁会社、捷福旅館管理顧問(JREFUホテルマネジメント&コンサルティング)を設立している。
ホテルメトロポリタンなどを運営する日本ホテルの広報担当者は26日、台南市に進出する予定はあるかとのワイズニュースの取材に対し、今のところ予定はないと回答した。
1泊5000元以上
廖氏は、新ホテルの客層は▽台湾、45%、▽日本、30%、▽欧米、25%──に設定し、全体の10%を長期滞在客とし、初年の客室平均単価は5000元以上、客室稼働率は75%以上を目指すと述べた。
建物は地上22階、地下5階建てで、福泰飯店集団は4~6階以外を借り受け、客室数は315室となる見通しだ。客室の広さは13坪から。国泰人寿が改修を担当し、24年第3四半期(7~9月)に引き渡し、福泰飯店集団が内装を担う。
コロナ前の19年の日本人訪台旅行者は延べ216万人だった。18年に台南市を訪れた日本人ビジネス客は1万人以上。南部科学園区(南科)、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)関連や、欧米企業だけでなく、日本企業関係者の宿泊も年々増えている。
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