ニュース 電子 作成日:2023年5月30日_記事番号:T00109201
アジア最大級の情報技術(IT)見本市、台北国際電脳展(コンピューテックス台北)の30日開幕を前に、グラフィックスプロセッサー(GPU)大手、米エヌビディアは29日、大規模AI(人工知能)スーパーコンピューター「DGX GH200」と、データセンター向けサーバー仕様「NVIDIA MGX」を発表した。米スーパーマイクロと、広達電脳(クアンタ・コンピューター)傘下の雲達科技(クアンタ・クラウド・テクノロジー、QCT)が8月にMGXを採用して設計したモデルを出荷する予定だ。30日付経済日報が報じた。
フアンCEOは29日、アップルのスマートフォンiPhone登場時のように、生成AIが急発展し、誰もがAIでプログラミングできるようになると語った(29日=中央社)
エヌビディアのジェンスン・フアン(黄仁勲)最高経営責任者(CEO)は、グーグルクラウド、メタ(旧フェイスブック)、マイクロソフト(MS)がDGX GH200を使用して生成AI処理の負荷を確認すると語った。
エヌビディアによると、DGX GH200は、生成AI言語アプリケーション、レコメンダーシステム、データ分析ワークロード用の次世代モデルの開発を可能にする。処理能力は1エクサフロップス(1秒間に100京回の計算性能)、共有メモリー容量は144テラバイトで、2020年に発表した前世代モデルの500倍だ。
クラウド製品4割へ
エヌビディアによると、MGXはスーパーマイクロとQCTのほか、▽和碩聯合科技(ペガトロン)、▽華碩電脳(ASUS)、▽技嘉科技(ギガバイト・テクノロジー)、▽華擎科技(アスロック)傘下の永擎電子(アスロック・ラック)──も採用する。開発コストを最大4分の3に削減し、開発期間を3分の2の6カ月に短縮できる。
MGXは、モジュール型のリファレンスアーキテクチャーで、さまざまなAI、高性能計算(HPC)に適したサーバーを迅速かつコスト効率よく構築することができる。
クアンタグループは、クラウド製品が4割に拡大し、うちサーバーが9割を占め、売上高構成比3割となる見込みだ。主にAIラックマウント型サーバーを手掛けており、出荷価格は従来品の3倍だ。
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