ニュース 電子 作成日:2023年6月12日_記事番号:T00109443
業界関係者によると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、5ナノメートル製造プロセスの稼働率が従来の50%から、70〜80%まで上昇したようだ。7ナノプロセスは従来の30〜40%から、50%まで回復したとされる。グラフィックスプロセッサー(GPU)大手、米エヌビディアの人工知能(AI)チップ生産が貢献したとみられる。TSMCは、稼働率のうわさについてコメントしていない。12日付経済日報が報じた。
業界関係者によると、TSMCの5ナノは月産能力13万枚で、一時は稼働率が50%まで下がったものの、近ごろは1カ月当たりウエハー9万〜10万枚を投入しており、稼働率70〜80%に相当する。市場の従来予想より早い回復だ。主要顧客のエヌビディアから追加受注もあり、7月からウエハーを投入するとみられる。スマートフォンや暗号資産(仮想通貨)採掘(マイニング)向け受注もあったようだ。
サプライチェーン(供給網)関係者によると、TSMCの7ナノは過去数カ月間、稼働率が30〜40%まで下落していたが、現在は約50%まで回復した。
TSMCの公開情報によると、5ナノと7ナノは第1四半期(1~3月)売上高の50%を占めた。
3ナノフル稼働へ
最先端プロセスの3ナノについてTSMCは以前、顧客の需要が生産能力を超えており、今年はフル稼働になる見込みと明かしていた。下半期(7〜12月)にはN3Eの量産を開始する。
業界関係者によれば、3ナノはアップルが主要顧客だ。今秋発売するとみられるスマホの新モデル、iPhone15(仮称)に搭載するプロセッサーAシリーズを主に生産し、他の顧客の生産は後回しとみられる。
【セミナー情報です】
経営者が踏み出す、かんたんDXワークショップ。デジタル費用申請、勤怠の自動集計、脱エクセルで省力化!6月28日開催。検索は「ワイズ、定型業務のコスト削減」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722