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作成日:2008年10月17日_記事番号:T00010947
王永慶氏死去、政財界から哀悼の声相次ぐ
「経営の神さま」として尊敬を集めた台塑集団(台湾プラスチックグループ)創業者、王永慶氏の死去に対し、馬英九総統は16日、「台湾の核心的価値を代表する人物だった」と功績を讃え哀悼の意を表明したほか、連戦国民党名誉主席や台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀董事長、鴻海精密工業の郭台銘董事長など政財界からも惜しむ声が相次いでいる。17日付経済日報が報じた。
「2008年の最も目標となる企業」の授賞式に出席したTSMCの張董事長は16日、「同世代の政財界を代表する最後の一人だった王氏の死は、一つの時代が終わったことを意味する」と語った。また、邱正雄行政院副院長は「王永慶氏は社会の目標となる人物だった」と讃えた。
鴻海の郭董事長も同日、「非常に、非常に悲しい」と語り、「王氏は『台湾工業の父』だ。私の最も尊敬する企業家であり、その死去は台湾産業界最大の損失だ」と惜しんだ。
さらに、早くから中国進出を進め中国の要人とも関係の深かった王永慶氏の死去に、中国の対台窓口機関、海峡両岸関係協会(海協会)の陳雲林会長も「両岸交流に偉大な貢献をした。心からおくやみを申し上げる」と語り、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)も王永慶氏の家族に対し哀悼の意を示す電報を送った。