ニュース 金融 作成日:2023年6月16日_記事番号:T00109543
中央銀行(中銀)は15日、政策金利を1.875%に据え置くと発表した。米国に続き、昨年3月以降、5四半期続いた利上げを見送った。中銀は、下半期のインフレ緩和を見込んでいるものの、世界経済は不確実要素が多いと指摘。今年の域内生産(GDP)成長率予測を1.72%と、3月時点の予測から0.49ポイント引き下げた。16日付経済日報などが報じた。
楊・総裁は、オーストラリアやカナダが政策金利を据え置いた後、また利上げしたのは、今回のインフレのしつこさ(粘着性)を示していると語った(15日=中央社)
中銀は同日、金融政策決定会合に相当する第2四半期(4〜6月)の理事監事連席会議を開いた。
楊金龍・総裁は、これまで5回の利上げと、2回の預金準備率(市中銀行が中銀に預けるお金の比率)引き上げで、第4四半期(10〜12月)の消費者物価指数(CPI)上昇率予測が2%(インフレ警戒ライン)以下に低下する見通しで、政策金利の据え置きを決めたと説明した。
ただ、金融引き締め政策は継続しており、来年CPI上昇率が2%以下まで下がらない場合、再利上げの可能性があると説明した。
AI需要で輸出楽観
中銀は、通年のCPI上昇率予測を2.24%と、3月時点の予測より0.15ポイント引き上げた。第4四半期は1.95%と予測した。来年は2%以下を見込んでいる。
GDP成長率は、▽第1四半期(1〜3月)、マイナス2.87%、▽第2四半期(4〜6月)、1.40%、▽第3四半期(7〜9月)、2.77%、▽第4四半期、5.35%──と予測した。
中銀は、第3四半期は夏休みの旅行シーズンで、個人消費が拡大し、第4四半期は個人消費は安定成長、世界景気は回復が見込まれ、人工知能(AI)や高性能計算(HPC)需要で、サプライチェーン(供給網)の輸出が増加すると予測した。
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