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作成日:2008年10月17日_記事番号:T00010955
市販酒5種からヘキサン検出、売り場から緊急撤去
工業用アルコールを蒸留して生産した疑いのある、允承生技(台中県太平市)製造の市販酒5種に、神経障害などを引き起こす可能性のある有機溶媒のヘキサンが11~47ppm含まれていることが16日、屏東科技大学の呉明昌教授らの調べで明らかになった。台中県政府は業者に対し、既に販売されている商品の売り場からの撤去を求め、消費者には決して口にしないよう呼び掛けている。17日付自由時報などが報じた。
ヘキサンの含有量は、▽精選名富米酒20度(600ミリリットル)、11ppm▽環宇赤鬼コーリャン酒58度(750ミリリットル入り)、35ppm▽同38度(360ミリリットル)、22ppm▽古芋酒32度(360ミリリットル)、41ppm▽20リットルたる入り米酒、47ppm──。
允承生技の出荷伝票によると、「精選名富米酒」は4月から中部に卸され、店頭価格は1本15台湾元(約47円)。「環宇赤鬼コーリャン酒」は5月から北中部の販売店50店に販売された。「古芋酒」はまだ販売されておらず、「たる入り米酒」は飲食店に販売された疑いがある。
なお允承生技の責任者、江弘万氏は、工業用アルコールの食用アルコールへの転換を否定している。