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石油・化学
作成日:2008年10月17日_記事番号:T00010956
台プラ主要4社、プロパー幹部がかじ取り
創業者、王永慶氏の死去を受け、今後の経営方針に注目が集まる中、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)、南亜塑膠工業(南亜プラスチック)、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)の傘下主要4社のかじ取りは、王永慶氏の生前の計画通り、今後もグループ各社で育成された幹部が担い、従来路線を維持するもようだ。17日付経済日報が報じた。
王永慶氏の発案により同グループでは長い時間をかけて後継の経営幹部を育成し、既に南亜塑膠は呉嘉昭氏、台化は洪福源氏、台塑石化は蘇啓邑氏が総経理の職に就き、経営を担っている。台湾塑膠でも林建男副総経理、黄宗敬協理などの中から総経理の人選が行われる予定だ。
南亜塑膠の呉嘉昭総経理は20年以上、台プラグループで総経理室特別助理を務め南亜塑膠の事業を熟知しており、その管理能力は王永慶氏からも信頼されていたという。
台化の洪福源総経理は、主要4社の中で最も物静かな総経理だが、その能力は高く評価されており、特に王文淵・行政中心総裁の信頼が厚く、言葉を交わさなくともやるべきことが伝わるほどの関係を築いているとされる。
台塑石化、王文潮董事長の信頼の厚い蘇啓邑総経理は、台塑石化総経理室主任から2階級特進で副総経理の座に就き、さらに2年を待たずして総経理に昇進した。同氏の能力は王永慶氏も認めていたという。