ニュース 自動車・二輪車 作成日:2023年6月28日_記事番号:T00109715
トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車の蘇純興・総経理は27日の株主総会で、今年の新車販売市場は45万台の予測だが、46万台もあり得ると述べた。前年実績の42万9000台を7.2%上回り、過去18年で最高となる見通しだ。蘇・総経理は、上半期(1〜6月)は予想以上の活況で、年内の市況も和泰汽車が手掛けるブランドが供給不足となるほどと予想した。28日付経済日報などが報じた。
和泰汽車は昨年12月に43万台、今年2月に45万台と予測していた。年初の時点では、台湾経済の減速を懸念していたが、世界の車載用半導体不足解消や、アフターコロナの個人消費回復で、今年の予測を上方修正した。
蘇・総経理は、和泰汽車が販売する3ブランド(トヨタ、レクサス、日野自動車)の今年の販売目標は17万台と説明した。年初時点の目標は16万3000台だった。
蘇・総経理は、台湾生産の小型商用車「タウンエース」やセダン「カローラアルティス」、スポーツ用多目的車(SUV)「カローラクロス」などの需要が依然強いと語った。一方、SUV「RAV4」やセダン「カムリ」など輸入車は供給不足が続いている。21日に発売した高級ミニバン「アルファード」の新型モデルも、予約2000台以上に対し、輸入割当は500台に過ぎず、納車まで数年かかる恐れがある。
高級輸入車、レクサスについて蘇・総経理は、SUV「NX」、「RX」、「UX」が好調で、中国市場向け割当が台湾に充てられ、今年の販売台数は大幅成長すると語った。蘇・総経理は21日に、レクサスの新車販売目標を従来の2万3000台から3万台に引き上げると表明していた。
裕隆なども楽観
最大手の和泰汽車のほか、裕隆集団や南陽実業、台湾賓士(メルセデス・ベンツ台湾)、汎徳永業汽車(パン・ジャーマン・ユニバーサル・モーターズ)も今年の新車販売市場を楽観している。
裕隆集団の中華汽車(チャイナ・モーター、CMC)は、子会社が販売を手掛ける英MG車の今年の販売台数1万3000台を、3月時点の予測から1000台引き上げる見通しだ。2度目の上方修正となる。
韓国の現代自動車(ヒョンデ・モーター)の台湾総代理店、南陽実業は6月14日、今年のヒョンデ車の販売目標を前年比20%増の1万8500台に、3月時点の1万7300台から引き上げると表明した。
BMWやポルシェなどの高級輸入車を販売する汎徳永業汽車は、今年は供給不足が徐々に解消され、輸入車が続々と台湾に到着すると予測した。
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