ニュース 金融 作成日:2023年7月4日_記事番号:T00109810
政府系主要銀行の統計によると、上半期(1〜6月)の日本円の現金への両替額は前年同期の4〜5倍に増加した。クレジットカードの日本円決済額も4倍近く増加した。台湾銀行(台銀)は、元高円安に加え、アフターコロナで、連休の日本旅行が急増しているためと分析した。台銀の日本円の現金売相場は1円=0.22台湾元前後で推移しており、6月下旬には1元=4.65円と、2006年以来、17年ぶり元高円安水準を付けた。4日付工商時報が報じた。
台銀では、6月の円現金の両替額は前年同月の2.5倍、上半期は3.97倍に増加した。
合作金庫商業銀行(TCB)では、5月と6月の円両替は4月の2倍以上に増加した。6月の日本円現金への両替は1200万米ドルを上回り、前年同月の2倍以上だった。上半期は累計5300万米ドルで、前年同期の4倍以上だった。
兆豊国際商業銀行(メガ・インターナショナル・コマーシャル・バンク)は、6月の円現金への両替額は43億円と、前年同月の2.3倍になった。上半期は200億円と、前年同期の5倍近かった。
クレカ円決済、4倍も
アフターコロナで、海外旅行が増え、▽春節(旧正月、2023年は1月22日)、▽清明節(4月5日)、▽端午節(23年は6月22日)──などの連休に、クレジットカードの日本円決済額が急増した。
兆豊銀行は、クレジットカードの日本円決済額は、1月と4月が多かったと説明した。6月は前年同月の3倍以上で、上半期は前年同期の4倍だった。
TCBは、台湾元と円で決済できる多通貨クレジットカードの決済額が5月は前年同月の2.2倍、1〜5月は前年同期比28%増加した。
年初来、1割下落
6月26日には、日本円の現金売相場は1円=0.2195元を付けた。5万元を両替すれば、22万7790円となる計算で、今年1月中旬と比べ、約2万円多い。
7月3日午後4時時点で、米ドル対日本円相場は、1米ドル=144.83円まで円安が進行した。
兆豊銀行は、円安が続いているのは、日本の中央銀行(中銀)は金融緩和、米国などは金融引き締めと政策が違い、日米⾦利差が大きいためと説明した。
政府系主要銀行は、7月と9月の日米の金融政策決定会合が、下半期(7〜12月)の日本円相場を占うとみている。
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