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華碩傘下の蘇州名碩、業績回復は来年下半期


ニュース 電子 作成日:2008年10月20日_記事番号:T00010990

華碩傘下の蘇州名碩、業績回復は来年下半期

 
 華碩電脳(ASUS)傘下でOEM(相手先ブランドによる生産)を手掛ける和碩聯合科技(ペガトロン)と永碩聯合国際(ユニハン)の中国蘇州にある名碩電脳の工場では、中国での製造業を取り巻く環境が悪化する中、1年前から人員削減などでコスト抑制に取り組んでいるが、業績の回復は来年下半期になるとみている。20日付蘋果日報が伝えた。
 
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 中国では、現地政府の優遇措置が減り、従業員の給与は毎年約15%上昇するものの、OEM業者にとってコスト上昇分を価格に反映させることは難しい。名碩工場では2007年にコストが20~25%上昇し利益の確保が難しくなったため、ピーク時で8万3,000人だった従業員を6万人にまで減らした。効率アップおよび受注状況からみて、同社では来年の上半期の業績は横ばいであるものの、下半期から回復するとしている。
 
 名碩電脳は1999年に蘇州に設立された華碩の現地法人で、マザーボードやノートパソコン、周辺機器などを製造している。今年1月の華碩の分社以降は和碩聯合の傘下に置かれた。同工場は昨年の輸出入総額は191億米ドルで、中国では3位、台湾系企業としても中国で2位の規模を誇っている。