ニュース
社会
作成日:2008年10月21日_記事番号:T00010999
実は16歳の未成年?!陳前総統をだました占い師
陳水扁前総統から占いを依頼されたことで、人気急上昇中のタロット占い師、黄琪さんに、年齢・学歴などの詐称疑惑が持ち上がっている。
黄さんによると、陳前総統は9月14日夜、台北市羅斯福路にある黄さんのオフィスを訪問。タロット占いで陳前総統が引いたカードは「死神」だったという。
黄さんは「通常このカードを引いた人には、これまでの考え方ややり方を改めることで、再出発のチャンスがあるとアドバイスしている」「陳前総統は非常に冷静で落ち着いていた、とだけしか言えない」と語るが、占いの内容については明かしていない。
黄さんの占いサイト「逸青堂霊性工作坊」の自己紹介によると、1998年に英国に留学した際、フランス人占い師と遭遇し、タロットの世界へ。5年間の修行を経て帰台し、これまでに2,000人以上を占ったという。
ところが、メディアに登場して以来、黄さんの名前や年齢、学歴、経歴は真っ赤なウソだという暴露証言が出た。
それによると、黄さんの本名は「黄照岡」で、今年台北市立至善国中(中学校)を卒業したばかりの若干16歳。かつて、ラジオ局「台北之音」のプロデューサーや台北喜来登大飯店(シェラトンタイペイ)の行政総監になりすましていたこともあり、「国立大学大学院在学中」「英国のマスター学位を取得」など、学歴もいろいろねつ造していたらしい。
中学時代の恩師によると、黄さんは英語劇や英語のスピーチコンテスト、国語の朗読コンテストで上位入賞経験を持ち、明るく活発な性格で、口が達者だったとか。
占ってもらった占い師が身分詐称の未成年だったと分かり、陳前総統は今ごろほぞをかんでいるに違いない。