ニュース 政治 作成日:2023年7月18日_記事番号:T00110055
総統府は17日、頼清徳・副総統が8月に米国を経由し、南米唯一の台湾の友好国、パラグアイを訪問すると発表した。15日に行われる、サンティアゴ・ペニャ氏の大統領就任式典に出席する特使として、蔡英文・総統が任命した。2024年1月に投開票が行われる総統選挙の民進党公認候補、頼・副総統にとって、候補者として慣例の訪米となる。中国外交部の毛寧・報道官は同日、中国は米台官僚のいかなる往来にも反対で、米国に対し厳粛な申し入れを行ったと述べた。18日付中国時報などが報じた。
頼・副総統(前)は12日、11〜15日に訪台したパラグアイ次期大統領のペニャ氏(後左2)と会談した(総統府リリース)
頼・副総統は、8月14日午前にパラグアイに到着する予定だ。滞在期間中、大統領就任式典に出席するほか、ペニャ氏や現任のアブド・ベニテス大統領と会談する。外交部の兪大㵢・常務次長は、特使による就任式典出席は、台湾とパラグアイの友情を重視している表れと説明した。
兪・常務次長は、中南米を訪問する際はいつも米国を経由地としていると説明し、今回も安全性や利便性を考慮すると語った。米国での具体的なスケジュールは「計画中」として明かされなかった。
兪・常務次長が17日の記者会見で、頼・副総統のパラグアイ訪問を発表した(総統府リリース)
中国が大規模な軍事演習などで不満を表明する可能性について兪・常務次長は、頼・副総統はこれまで10回、米国を経由しており、嫌がらせをされる理由などないと語った。ひっそり米国を経由するよう米国に求められているかと報道陣に問われ、「他の誰かが言っていることで、われわれの発言ではない」と否定した。
中国外交部の毛・報道官は同日、いかなる名義や理由あれ、いかなる形式でも、米国が「台独(台湾独立)」分子を支持することに強く反対しており、今後の動向を注視すると述べた。
国民党の侯氏、8月末に訪米か
総統選の候補者による訪米は、陳水扁・元総統が当選した00年以来、慣例の「面接」となっている。
国民党公認候補の侯友宜・新北市長は、8月末〜9月に訪米する予定で、シャーマン国務副長官との会見を目標としているとされる。
米国は各候補者を公平に扱うと表明しており、国民党関係者は、頼・副総統の訪米の内容によって、侯氏の面会相手に影響が出るとみている。
台湾民衆党公認候補の柯文哲・主席は、4月に訪米した。
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