ニュース 電子 作成日:2023年7月26日_記事番号:T00110207
電子機器受託生産大手の緯創資通(ウィストロン)は25日、中国の立訊精密工業(ラックスシェア・プレシジョン・インダストリー)の株式の0.81%を17億3300万人民元(約340億円)で売却したと発表した。ウィストロンは2020年7月にラックスシェアの株式を30億人民元で取得し、翌年アップルのスマートフォン、iPhone組み立て工場をラックスシェアに売却した。その後ラックスシェアは、iPhone組み立てを手掛けるようになった。ウィストロンは8月にもインドのiPhone組み立て工場をタタ・グループに売却するとされる。ウィストロンは来年のiPhoneサプライヤーリストから外れる可能性がある。26日付工商時報などが報じた。
ウィストロンは、ラックスシェア株売却の損失は12億6700万人民元で、6月末までに11億人民元の損失を計上していたため、第3四半期(7〜9月)は9650人民元の損失を計上する予定と説明した。ラックスシェア株の売却は、資産活用や利息減少が目的で、運営に与える影響は小さいと説明した。
証券会社などは、ウィストロンはラックスシェア株の評価損を5四半期以上計上し、利益を圧迫していたと指摘した。
AIサーバーに重心か
iPhoneは、▽鴻海精密工業、▽和碩聯合科技(ペガトロン)、▽ウィストロン、▽ラックスシェア──が組み立てている。ウィストロンは、中国に続き、近年インドでもiPhoneを組み立てるようになったが、iPhone関連の売上高は200億〜300億台湾元(約900億〜1400億円)で、黒字化は困難なようだ。
林憲銘・董事長は先日、今後1年間は大きな転換点となると語った。上位2位以内を目指し、業界5位以下をさまよっている業務は意味がないと話していた。
証券会社は、ウィストロンはAI(人工知能)サーバー出荷が下半期(7〜12月)の利益を押し上げると予測した。
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