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メラミン検査、衛生署に隠ぺい疑惑浮上


ニュース 食品 作成日:2008年10月21日_記事番号:T00011022

メラミン検査、衛生署に隠ぺい疑惑浮上

 
 美和技術学院(屏東県内埔郷)の実験室で10月初めに中国製炭酸水素アンモニウム粉末から化学物質メラミンが検出され、行政院衛生署に通知したにもかかわらず、同署が速やかに公表しなかった疑いがあることが20日までに分かった。21日付自由時報が伝えた。

 高雄大学応用経済学部の翁明章副教授は、教育部の委託を受け、10月7日に美和技術学院の教育内容に関する評価作業を行った際、同学院の陳景川副院長からメラミン検出の事実を聞いたという。陳副院長は衛生署に直ちに報告したと説明していた。しかし、衛生署が中国製炭酸水素アンモニウム粉末からメラミンが検出されたことを公表したのは18日になってからだった。

 事実とすれば、衛生署は事実関係を把握しながら公表せず、16日にマレーシアで同様のメラミン検出事例が報告されたことを受け、慌てて公表した疑いがある。

 これについて衛生署の王哲超報道官は、「10月第2週(5~11日)に学者や業界からメラミン混入の可能性に関する通報を受けたが、美和技術学院からはいかなる通報も受けていなかった。その後の検査でメラミン含有が判明したため、記者会見で発表した」と説明した。

 一方、衛生署は炭酸水素アンモニウムを膨張剤として使用する食品の代表格である油条(中国式揚げパン)のサンプル検査を行った結果、20日までに2カ所で油条からメラミンを検出した。同署は業者に対し、中国製炭酸水素アンモニウムの使用を取りやめるように指導した。同署はメラミンが検出された業者名は公表していない。