ニュース 電子 作成日:2023年7月27日_記事番号:T00110232
液晶パネル大手、友達光電(AUO)は26日の業績説明会で、第2四半期(4~6月)の粗利益率は3.15%と、プラスに転換し、純損失は48億1000万台湾元(約220億円)と、前期の半分以下に縮小したと発表した。彭双浪(ポール・ポン)董事長は、パネルや川下産業は過剰在庫に苦しんだが、過去1年の努力で、サプライチェーン(供給網)の在庫水準が適正化しており、下半期(7~12月)は需給が改善に向かうと語った。27日付経済日報などが報じた。
彭・董事長は、パネル業界は既に最悪の時期を脱したと語った。下半期の出荷量は上半期(1~6月)を上回り、新型コロナウイルス流行前の水準に戻ると予測した。ただし、スマートフォン市場は例外で、以前の水準回復は難しいとの見方だ。
テレビは大型化に伴い、中国で毎年6月18日前後に開催される電子商取引(EC)サイトの「618セール」で、75インチテレビがよく売れ、販売全体の20%を占めた。
パソコンなど情報技術(IT)製品について陳建斌・ディスプレイ策略事業群シニア副総経理は、1年間の在庫調整を経て、消費者向け機種は、学校の新学期向けや、グーグルのOS(基本ソフト)「クロームOS」搭載ノートPC「クロームブック」、eスポーツ(ゲーム)向けPCの調達が増えていると語った。法人用ノートPCは、企業が投資に慎重で、需要が弱い。
第3四半期(7~9月)について彭・董事長は、在庫は適正水準だが、サプライチェーンは慎重で、顧客は短期の注文が多く、需要期もそれほど振るわないとの見方を示した。AUOの第3四半期の稼働率は前期と同じ80%以上と予測した。パネル出荷面積は5%以下の伸び、平均単価も5%以下の伸びと予測した。
車載用、20%増収
AUOの第2四半期(4~6月)の連結売上高は前期比23.7%増の633億2000万元、純損失は48億1000万元で、5四半期連続の赤字だった。パネル出荷面積は570万6000平方メートルで、前期比32.7%拡大、前年同期比16.0%拡大した。
柯富仁・総経理は、スマート運転席(eコックピット)の普及で、上半期の車載用パネル売上高は200億元近くまで前年同期比20%増加し、今後のAUOの成長エンジンの一つになると指摘した。
eコックピット向け大型ディスプレイ「FIDMプラス」やエネルギー事業など、パネル以外の第2四半期売上高は、全体の16%だった。
AUOは世界3位の車載用パネルのサプライヤーで、2022年の車載用パネル売上高は300億元以上だった。
【セミナー情報です】
企画からプレゼンまで、3日間で、ワンストップで学べる、日系企業の台湾人向けプレゼン総合力向上セミナー。
検索は「8月、プレゼン総合力」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/103826.html
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722